- 半年ぐらいP7 M30をしていたころ,電源投入直後からレーザーモジュールの上部についているファンから異音が出るようになった.音が出ると同時に振動もある.20秒ほどそのままにしていると収まるので,そのまま様子を見ながら使っていた
- しかし最近だんだん音が大きくなってきた.マケプレで購入したのでサポートは初めから期待していない.そこでAmazonに交換可能なファンはないかと探してみると,いくつか見つかった
40mm x 40mm x20mm サイズで12Vのものを探した.回転数や風量はわからなかったので商品説明から使えそうなものを探していった.3Dプリンターでの使用が掲げてあるWathai のファンを選択.デュアルボールベアリングとありなんとなくよさげである.しかし,お高い - 届いてみると早速問題発覚.レーザーモジュールの基板についているファンコネクターの形状が異なりそのままポン付けというわけにはいかなかった.そこでAmazonからピン間2mmのものを探した.候補はいくつか見つかるがいずれも購入したファンとコネクタの極性が逆である.仕方がないので基板実装用のオスコネクタが付属するこちらの商品を選択した
- 到着後確認すると,基板のコネクタ接続に問題なかった.ファンのケーブルを切断してコネクタのケーブルと接続するときに赤黒と結線するか,メスコネクタのピンを抜いて逆にして戻す方法が考えられる.前者は簡単だが見た目が悪い.後者は小さいコネクタのピン挿抜は面倒
- 結局後者,つまりメスコネクタのピンを赤黒入れ替える方法をとった
- 交換用のファンが到着するとちょっと残念な事に気付いた.コネクタが大きくてレーザーモジュールのオスコネクタと不適合なのであった.ファンのサイズは当然同じ物を注文したので,コネクタも同規格のものと思い込んでいたのだ
- 速攻AmazonでJST PH コネクタを注文.今度ははピン間を計測して2mmとわかったのだが,Amazonにはいくつか商品があった.オスコネクタ(プリント基板用)がついているものを選択した.”いつかは使うので買っとけ!”の何時ものパターンである
- 到着前から分かっていたのだが,赤黒ケーブルの付き方が逆なのである.ファンのケーブルもコネクタのケーブルも長いためカットして接続する必要があるため,赤黒と接続すればいいのだが,見た目が悪い.といっても他に誰も見ないのだが
- そこでコネクタのピンを抜いて逆にして戻す方法をとった.小さなコネクタでは面倒なのだが,チップパーツ表面実装用に購入してあった精密ピンセットを用いて難なくクリアできた.あとはハンダ付けして取り付けるのだがケーブルの取り回しに注意した
- ファンのスペックであるが,12V 0.12A が付属していたファン.回転数や風量は不明であったが,購入した物で問題ないようである.計った訳ではないが風量は大きい印象.これまた思い込みであるが,デュアルボールベアリングの効果で滑らかに回っている・・・気がする
- ファンは4本の6角ネジで取り付けられている.レーザーモジュール上部から,透明アクリル板,短いスペーサ,制御基板,長いスペーサーをはめ込んだがファンを長き6角ボルトを貫通させて固定する.この時レーザーモジュールをさかさまにしておくと作業しやすい
- この際なので,半導体レーザーと基板裏の様子を撮影しておいた.基板裏には大きなヒートシンクがついているがクーリングはファンの吸気で行われることになる.スペーサー(カラー)はエンプラのようで硬い.そのためファンの振動は基板に伝わってしまう.本来ならスペーサーを短く削ってシリコンワッシャーなどをかませる改良が望ましいと思うが,今回はパスした.基板への振動は避けるべきである
- ファンをレーザーモジュールに取り付ける位置を確認する.レーザーモジュールが動いても各所に干渉しない位置を探る.ATOMSTACKのシールが貼り付けてある面からファンのケーブルが出るように決めた.ファンの筐体に凹部があるのでここを利用してケーブルを固定する.同部をIPAで脱脂後,ホットメルトで固定した.力はかからないのでこれで充分だと思う
- 位置が決まると,ファンとコネクタのケーブルをカットする位置を決める.はんだ付けが容易にできてかつ,あまり長くならない適当な長さを決める.カット後に被覆を剥くのだがワイヤーストリッパー YS-2を使用した.ケーブルが今回のように細いものには有効である.太いケーブルの場合はこれを使っている.このタイプのものを所有している人は多いと思うがやはり細いケーブルでは使いにくい
- 被覆を剥いてワイヤーが露出したら,予備半田を行っておく.この線径ならフラックスは不要である.予備半田したワイヤーをJの字になるように曲げておく.この時予備半田で硬いのでホーザンのピンセットP-886が便利である
- 両方のワイヤをフックして,ピンセットで締める.こうすると希望する位置・状態で仮固定できる.この作業であるあるなのだが,収縮チューブを通しておくのを忘れてしまうので要注意である.後はフックした部分をはんだ付けするのだが,ほんの少しの半田追加で簡単にはんだ付けできる