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Z軸デジタルラインスケールもどき 作ってみた

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  1. 概要
  2. 製作編
  3. 動作確認
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概要

  • 真鍮製ジブ作製関連であるが,エンドミルはφ6mmを使う予定である.エンドミルの底刃で切削するので,使えるサイズ(手持ち)で最大だからである
  • nanoフライス盤はなにせ非力なので,送り量は0.1mm単位となる
  • 送りハンドルの日盛りは,ガタがあるのもあって,非常にわかり難いため,実際にテーブルが移動した量を計測することにした
  • 実は,その目的でデジタルリニアスケールをAliexpressで購入して,さらには取り付け部の工作もすんでいるのだが,送り量が正確に反映・表示されなかった.これは製品の問題ではなく,取り付け方式の問題であるが,これの解消に時間を割くより,もっと簡便・確実な方法をとることにした.別の機会に使うこととする
  • 原理としては,デジタルノギスでデーブルの下降した距離を直接計測するというもの
    デジタルノギスは,Amazonで¥999で購入したものである.材質がカーボンファイバー製であるため,お安いことと加工が簡単であることが選定理由である.計測は0.1mm単位であるが,加工精度がその程度なので丁度良い
  • 移動量を表示するだけで,テーブル位置を制御等は一切できない,”もどき”であることを強調しておきます ^^;

製作編

  • デジタルノギスのジョウ部分を両方削除する.いつものOLFA製ノコギリで簡単に切断できた.本尺に3Dプリンターで作製したパーツをビス止めする.ここは,両面テープのみではいけない.接着剤でもいいのだが,外す可能性があることと,しっかり固定することを考えると,ビス止めが望ましい.両面テープに持続的に長時間の力が加わると次第にはがれてくる現象,いわゆるクリープが起こるからである
  • デジタル表示部は,やはり3Dプリンターで作製したアタッチメントで垂直のアルミフレームに固定する.補強用に取り付けてある金属補強プレートへ固定するのだが,すでに空いているφ4mmの穴を使うことにした.すでに4mmの穴なので多用しているM4ボルトは使用できない.そのため,M5のローレットボルトを使うためにM5x0.8 の雌ネジを切ることになる.アタッチメントの着脱が,ものすごく簡単になった
  • はじめはM5x10mmのキャップボルトを買いにホームセンターへ行ったのだが,あいにく見つからなかったのだが,もっと良さげなものを見つけてしまった.ローレットボルトである
  • デジタルノギスの表示部をアタッチメントに取り付ける際には,ノギスに開いている穴を利用してずれ止めとし,クリープ対策を行った上で,両面テープで固定した.さらに3Mスコッチテープも使用して,クリープ対策としてある.セロハンテープと違って経年劣化が少なく,透明感が高い
  • そこで,φ4.3mmの下穴をnanoボール盤で開けてから,電動タップスタンドでM5x0.8のネジ切りを行った.補強プレートはアルミダイキャストと思われるが,4mm厚のため強固な締結は期待できないのだが,固定するのがPLAなので問題ない
  • 垂直のアルミフレームにアタッチメントをM5のローレットボルト取り付ける
  • 本尺・ジョウ切断部に取り付けたパーツをnanoフライス盤のギヤボックスアセンブリに取り付けてある金属補強プレートの下端に軽くタッチさせる.タッチする面は点で接触するようラウンド形状としてある
  • 送りハンドルを回して少しだけ下方へ送ったところで,デジタルノギスのZEROリセットボタンを押して計測開始点とする

動作確認

  • YouTubeでセッティングから,実際の動作,精度確認の動画を公開しています
  • Z軸の移動量はできるだけ精密に把握したいので,デジタル直読は便利である.実用十分な精度が確認できた