サイドバートップに「近況報告」を新設しました

nano旋盤 心押し台の改造

  • 写真や説明が多くなるため,別記事にする
  • 完成状態をばらして改造内容を説明

使用したパーツ

  • 購入したのは違うストアのものですが,M&U Tools Storeのこの商品と同じ
  • ドリルチャック,スピンドルを含むセットで購入した
  • 適合するドリルチャックも購入
  • 1.5mm – 10mm と十分なレンジである
  • もちろんチャックハンドルも付属する
  • ステンレス製のスピンドル
  • 購入後,スピンドル先端をぶつけてわずかに変形した ^^;
  • そこで専用の保護キャップをTPUで3Dプリントした

現時点での最終形.いろんな角度で撮ってみた

  • 上段は作業サイドからの構成を3枚,下段は作業サイドの反対側を3枚
  • ハンドルはガタもなく剛性十分
  • 繰り出した状態を固定するハンドル付きボルトが上部にある

固定の方法

  • 作業サイドの反対側のみ横山テクノさんで購入した3.2mm厚の黒皮鉄板M4キャップボルトで固定.スプリングワッシャとワッシャも使用する.φ4.5mmのバカ穴を開けている
  • 本当は両側で挟んで固定したかったのだが,Z軸送りのマシンベッドがあるためできなかった
  • しかし,マシンベッド上部のスロットに5mm厚のアルミ板とM4キャップボルトで固定したのでかなり強固に固定できたと思っている
  • 右が購入したもの.スペック図を載せる
  • H がこのパーツ単体での心高となる.つまり19mm である
  • 求める心高は50mmなのであと,31mm 上げる必要がある
  • 底面に切ってあるネジはM5である
  • 一番下はマシンベッドに固定するパーツ
    アルミ 平角棒 フラットバー A6063 生地材 幅:50mm 厚み:5mm 長さ:85mmにカット  単価:260円
  • その上のアルミブロックは心高を調整するアルミブロック
    アルミ 平角棒 フラットバー A6063 生地材 幅:50mm 厚み:25mm 長さ:44mm にカット 単価:790円
  • その上の真鍮板は心高微調整用に使用
    真鍮板 黄銅(C2801P-1/4H)(0.3〜5.0mm厚) 50mm×44mm にカット
    0.3mm 0.4mm 0.5mm 0.8mm 1.0mm をそれぞれ1枚購入
    上記2つのパーツの厚みを足すと30mmとなる.スペック図からパーツ単体の心高H19mm
    これらを足すと 49mm となる.必要な心高はあと1mm である.この1mmを利用して微調整する
  • 購入した真鍮板を重ねると 0.7mm から 0.1mm 刻みで1mm まで調整可能となる
  • ※アルミパーツはいずれも横山テクノさんで購入.価格は購入当時(2023.2)のもの
  • 25mm厚アルミブロック底面には,5mm厚アルミ板に固定するためのM5のタップを切っておく
  • 画像真ん中の25mm厚アルミブロックに開いている面取り加工された穴は,開け間違い
    皿ネジの面取りはこのブロックではなく,5mm厚アルミ板である.
    仕方がないので,反対面に加工した
  • 側面には鉄板固定のためのM4でタップを切ってある
  • 5mmアルミ板と25mmアルミブロックを固定するのはM5 40mm 皿ボルトを使用.しっかりと締結するためにはプラスネジではなく6角ボルトが必須である
    当然皿ネジとなる.皿ネジ用の面取りには苦労した
  • 皿ボルトも,面取りカッターもモノタロウで購入
    大阪魂 六角穴付皿ボルト(SCM435/黒色酸化皮膜) M5×40 1パック(35個)
    モノタロウ 六角軸面取りカッター 穴付タイプ TiNコート 6MCH10
  • 心高を調整するパーツたち
  • チャックを取り付け,心押し台を仮組して心高を調整.0.9mmの真鍮板でちょうど心が出た
  • 改造により余っている主軸のついていたボックスをマシンベッド延長に利用した.取り付ける心押し台が長いのでそのままつけると主軸チャックまでの作業長が短くなってしまうため.
  • ドリルチャックにドリルをセットして丸棒に穴あけ加工するには必須である
  • マシンベッドと5mm厚アルミ底板との締結にはM4 10mm キャップボルトを使用
  • 25mmアルミブロックにはφ5.1mm の貫通穴を開けてある
  • M5皿ネジ面取り加工を施した5mm厚アルミ板にボルトを通して,アルミブロックを貫き,Aliexpressで購入した心押し台のM5ネジ穴と締結する
  • 面取りは非常に難しい.センターが出ていないと締め付けるとずれていってしまう
  • 画像左:この状態だと6角レンチドライバーが使用できる
  • 画像中央:ハンドル側は6角レンチドライバーが使用できない
  • 画像右:ボールポイント六角棒レンチが使いやすい
  • 黒皮鉄板の側板にはφ4.5mm の穴加工を行う.スプリングワッシャ,ワッシャ,M4 12mm キャップボルトでM4でタップを切った25mmアルミブロックへ締結する

心が出るよう調整する

  • 主軸にチャックを,心押し台にスピンドルをセットして心の調整を行う
  • 5mmアルミ底板,黒皮鉄板,アルミブロック,メタルスロットナットを調整して主軸との心を一致するように調整する
  • チャックにつけているのはデッドセンターチップポイントという商品名のもの.一般には何というのか不明
  • Amazonサーフィンで見つけた.チャックにつけて心の調整に便利そうなので買ってみた
  • 心押し台のスピンドルと同様に,先端部分には要注意.TPUのキャップを作った
  • 少々苦労したが,満足のいく調整ができた

スピンドルの保護カバーを作った.データダウンロード可能

  • 先端は落としたりぶつけたり,油断すると曲がってしまう
  • TPUを使い3Dプリンターで保護キャップを作った
  • 右のスピンドル用のデータをスライサーで縮小印刷すると小さなサイズのキャップが印刷できる
  • 3Dプリンタ印刷用データです.Fusion360でモデリング
  • ファイル形式は3MF形式.ZIP形式で圧縮してあります
  • 再配布禁止です.ご使用は自己責任で ^^;